本研究について

 
本研究のテーマは「デザイン導入がものづくり産地に与える影響に関する調査研究」である。平成29年度の科学研究費助成事業の採択を受け、平成304月から平成32年(令和3年)3月という事業期間内で行われた。調査は、明星大学デザイン学部教授である萩原修を中心とし、下記に記す調査協力者とともに事前調査・現地調査・分析を行った。
 
本研究は、萩原修、影山和則、中野照子が立ち上げた”変わる「産地とデザイン」会議”の活動がきっかけとなっている。本研究に至るまでの活動内容については下記サイトを参照いただきたい。
 

 

 
研究メンバー

萩原 修 Hagiwara Shu
デザインディレクター 明星大学デザイン学部教授


1961年生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。大日本印刷、リビングデザインセンターOZONEを経て独立。「中央線デザインネットワーク」「国分寺さんち」「国立五天」「東京へそクリ」「旭川木工コミュニティキャンプ」「コド・モノ・コト」「がようしラボ」などの独自のプロジェクトを企画推進。著書 に「9坪の家」「デザインスタンス」など。つくし文具店店主。株式会社シュウヘンカ共同代表。http://www.shuhenka.net/

影山 和則 Kageyama Kazunori
埼玉県産業技術総合センター 製品開発支援担当 主任専門員


1954年北海道生まれ。千葉大学工業短期大学部木材工芸科卒業。千葉大学工学部建築学科勤務を経て、1979年から埼玉県の公設試験研究機関に勤務。伝統、地場産業のデザイン開発、展示会、マーケティングの支援を行い、伝統産業の職人技術継承など産地の問題に取り組んでいる。著書に「ものが生まれる産地、ものを輝かせるデザイン」等。武蔵野美術大学基礎デザイン学科特別講師、滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科特別講師。

中野 照子 Nakano Teruko
編集者


1951年、千葉生まれ。出版社、編集事務所を経て、1989年、アトリエ苫人設立。建築・デザイン分野の編集者として、書籍やPR誌などの制作、イベントなどのプロデュース、原稿執筆を行う。主な編著書に『中野本町の家』『五一C白書』『いえ 団地 まち』以上住まいの図書館出版局、『杉本貴志のデザイン 発想/発酵』TOTO出版、『瓦の本』屋根舞台、『350万円で自分の家をつくる』エクスナレッジ、『ものが生まれる産地 ものを輝かせるデザイン』ラトルズ、『地味のあるデザイン』六耀社など。

古庄 良匡 Furushou Yoshimasa
小鳥来 古庄デザイン事務所 代表


大分県竹田市生まれ。日本大学法学部、桑沢デザイン研究所プロダクト専攻科卒業後、グラフィックデザイン事務所、AURA inc.等を経て、2005年に古庄デザイン事務所設立。2008年に小鳥来、2009年にオーガニックフラワーショップわなびやを設立。輪島キリモト東京アドバイザー、アウラ社外取締役、北陸先端科学技術大学院大学「伝統工芸MOTコース」ディレクターなどを歴任。「地場産とのものづくり」に関する仕事、「環境」に関する仕事をテーマにデザイン活動をしている。

吉川 友紀子 Yoshikawa Yukiko
シュウヘンカ代表 デザインマネージャー


武蔵野美術大学卒業。住宅メーカー、デザイン事務所、インテリアショップに勤務。作り手・伝え手・使い手を繋ぐ「ててて協働組合」のメンバーとして、手工業品のための見本市「ててて見本市」や、「ててて商店街」などを開催。「作り手」「伝え手」の経験を活かしたデザイン、企画運営を行う。地域や、周辺のモノ・コト・ヒトを意識し、つくし文具店、国分さんちなど、様々なデザイン活動とその現場を動かす仕事に携わる。

大沼 勇樹 Onuma Yuki
gyutto design 代表
埼玉県産業技術総合センター 事業化製品化支援担当


山形県生まれ。埼玉県産業技術総合センター非常勤職員。千葉大学工学部デザイン工学科(現デザイン学科)卒業。東京都立城南職業能力開発センター・木工技術科で家具製作を学ぶ。2013年に「使い手とともにつくる」をテーマにgyutto design(ギュットデザイン)を設立。現在は、埼玉県内の中小企業のデザイン振興と製品開発支援を行う一方、一般ユーザーに工作の楽しさを伝える活動を続けている。書籍『杉でつくる家具』では作品製作・工程解説・撮影を担当。