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注釈
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- *1 『ものが生まれる産地 ものを輝かせるデザイン』影山和則著/ラトルズ刊
- *2 「変わる「産地とデザイン」会議」については、
- 3年間の活動の概略を『日本のものづくりとデザイン』にまとめた。
- *3 2016年〜17年に開催した「産地とデザイン会議」については、
- http//www.sanch-design.jp参照。
- *4 アンケート調査について。
- 本研究の予備調査となる『産地、ものづくり企業のデザイン導入に関するアンケート調査』は平成29(2017)年に行った。これは、全国の伝統産業、地場産業の企業53社に調査依頼し、○社から回答を得たものである。企業規模は、個人経営から中堅規模の株式会社まで含まれる。ここでは、本研究に関係する設問の回答について示しておく。
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<社内にデザイン、開発担当者はいるか?>
- 表Aは、社内にデザインや開発担当者がいるかどうか、を聞いた回答である。
- デザイン、開発担当者が「いる」と答えたのは41%、「いない」と答えたのは59%で、半数近くの企業には、デザインや開発担当者が「いる」ことになる。これは、伝統産業や地場産業では思いのほか高い数値に見えるが、調査企業のなかに、従業員が1人という企業はわずか3社で、従業員が5人以上の企業が多く、さらに従業員が10人以上の企業も2/3以上あり、開発力のある企業が多かったためと思われる。
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<デザイン、開発担当者は何人いるか?>
- 表Bは、デザイン、開発担当者の人数を聞いたものである。
- 「2人」という回答が17%で一番多く、次に「1人」で11%、「3人」が8%、「4人」が4%と続く。「5人」いる企業も1社あった。デザイン、開発担当者が「1人」という回答は、企業経営者がそれを兼ねている場合が多いと思われる。いずれにしても、デザイン、開発担当者が半数近く「いる」企業であっても、担当者は1人か2人というのが実態であると考えられる。
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<新製品開発は、どのくらいの頻度で行うのか?>
- 表Cは、新製品の開発頻度を聞いたものである。
- 「1年に1回程度」と回答した企業が73%と一番多く、「3年に1回程度」が17%、「2年に1回程度」が4%と続く。その他、「受注がメインなので、決まった時期はなく、日々行っている」「2〜3ヶ月に1回程度」という頻度の高い企業もあった。
- 開発に熱心で社内にデザイナーが複数いる企業であっても、おおかたの企業では、商品開発は「1年に1回程度」の間隔で行われていることがわかった。
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<新製品のデザインを行うのは誰か?>
- 表Dは、新製品の開発体制について聞いたものである。
- 新製品開発を「社内でデザインする」企業は32%あり、これは社内にデザイナーがいると考えられる。一方、「外部デザイナーに委託する」のは21%で、これはおそらく、社内にデザイナーがいない場合であろうと思われる。
- 「社内+外部デザイナー」による開発は21%。「社内+外部デザイナーを使いわける」も21%だが、この場合は、社内にデザイナーがいて、外部デザイナーとの連携によって新製品開発を行っていると考えられる。その内容については、社内のデザイン、開発担当者と外部デザイナーがどのくらい頻度で開発を行っているか、によって違いが出てくると思われる。
- その他には、「顧客がデザインを指定したものを、打合せして付加価値をつける」「OEM製品を共同開発している」「OEM先の指示に従う」などがある。
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参考文献
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- 『令和2年度中小企業白書』 ーーー中小企業庁
- 『平成27年度中小企業庁全国産地状況調査報告書』 ーーー中小企業庁
- 『1960〜2019年度 工業統計調査』 ーーー経済産業省
- 『2020年4月 ふるさとデザインアカデミー報告書』 ーーー経済産業省 中小企業庁
- 『平成29年2月 伝統工芸品産業の自立化に向けたガイドブック第2版』 ーーー経済産業省
- 『日本の近代デザイン運動史 1940〜1980年代』 ーーー工芸財団
- 『 2018年度 地域伝統ものづくり産業の活性化調査』 ーーー日本政策投資銀行
- 『2020年5月 伝統産業従事者新型コロナウイルス影響調査』 ーーー和える
- 『2018年5月 北國銀行コンサルティング活動レポート』 ーーー北國銀行
- 『TURNS 2020/Vol 39号 新・地方の経済学入門』 ーーー第一プログレス
- 『Discover Japan2017/1月号 地域ブランドデザイン集』 ーーー枻出版社
- 『全国伝統工芸品総覧 2007度版』 ーーー伝統的工芸品産業振興協会
- 『手仕事の日本』 ーーー柳宗悦著/小学館
- 『さまよえる工藝 — 柳宗悦と近代 —』 ーーー土田眞紀著/草風館
- 『あたらしい教科書 — 民芸 —』 ーーー濱田琢司監修/北斗社
- 『地場産業+デザイン』 ーーー喜多俊之著/学芸出版社
- 『ブランディングデザインの教科書』 ーーー西澤明洋著/パイインターナショナル
- 『地域デザイン思考』 ーーー地域デザイン科学研究会(宇都宮大学)/北樹出版